昔は近在の人々の花見で賑わい、根の張った藤の幹は、地震の時、住民の集結場所となっていました。
また、この地は茶屋街道とも言われる東海道の往還にあるので、人馬の休憩場所でもありました。
<すし清> 佐々木家の藤
安政3年(1856年)に茶店として創業されました。この美しい藤棚がある料理旅館は、大変人気があります。
樹齢約250年の見事な藤は、現在でも人々の心を癒し、一般公開もされています。また、ホームページでは「藤だより」としても紹介されています。
安永の榎
すし清の入り口に榎の巨木が枝を空高く広げています。
幹周は3.5m、樹高は25m、枝張りは20mもあり、「桑名宿の巨木」と言えるでしょう。
また、昔の一里塚の榎であるという説もあります。
実際の一里塚は朝日町の縄生にあったとされています。
<玉喜亭> 伊藤家の藤
創業以来200余年、樹齢約250年の藤は、
旅人の心を和ませてきており、別名「藤の里」を名乗ってきました。
茶屋で売られた安永餅は、人気を擁し、今や桑名の名物となっています。
近年、休館していますが、母屋は「安永もちの郷博物館」として整備され、かまど、木戸、藤棚などが往時のまま「安永もち」の看板とともに保存されています。
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